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2008.04.17 Thursday
今年のお花見
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皆さんは、お花見に行かれましたか?
今年は、開花時期とお休みがうまくかみ合って、いつもは行ったことのないところへ出かけました。と、言っても、それほど遠くへ行ったわけではありません。 ![]() かねてより、、、気になっていた「上山田のしだれ桜」として知られている、宇ノ気・上山田地区にあるしだれ桜を見に行きました。山側環状線から、8号線に入って、狩鹿野で159号線に下りて、能瀬方向に戻り、狩鹿野南交差点を左折して、JRの線路を越えて、「しだれ桜」と書かれたピンクの幟伝いに車を走らせると、古墳のような山に沿った集落の中に入ります。 公園の中にあるしだれ桜と勝手に想像していたのですが、その桜の木は、個人のお宅の敷地内で、上品な立ち姿で、私たちを迎えてくれました。少しだけ微笑んで。そう、樹齢100年をこえるこの貴婦人のような桜は、実は病を抱えていました。先日の新聞の記事を目にした時は、まるで、もう絶望的な印象だったのですが、ちゃんと美しい花をつけて満開時期を待っている姿を目の前にしてとりあえずはホッとしました。そこに集った人たちは、まるでお見舞いにやって来たかのような口振りでそれぞれに、桜を見上げながら愛おしんでいました。 このしだれ桜は、ナラタケ病という土壌伝染性の病気に罹っています。ナラタケ病は、根が病菌に侵され、徐々に樹勢が衰える症状を呈し、やがては全体が枯死する病です。現段階においては、この病気に対する有効な治療方法は確立されていません。 ![]() 目の前に広がる田植えの準備中の田を指して、向こうに、ビオトープがあるからと教えられて、メダカの学校を見るのもいいかナ、と思い歩きました。そこから、振り返って眺めた桜が、これまた「あっ!」と息を止める存在感でした。裏山にも近所にも育っているしだれ桜と、山の高いところに咲いている山桜を従えての堂々とした姿は、まさに「来迎図」でした。 ![]() すっかり桜浄土に魅せられての帰り道、ココロの中にいつまでもうぐいすが啼いていました。 ●●かほく市指定文化財「しだれ桜」●● 明治28年(1895年)喜多毛15代善兵衛が、兼六園より種を持ち帰り現在の場所に植えたものである。しだれ桜は観賞用として栽植される落葉高木であり「ウバヒガン桜の一変種で別名「いと桜」ともいわれる。昭和46年9月20日、旧宇ノ気町の天然記念物に指定された。(かほく市教育委員会指定) |
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