TAMAKO 的 HOLIDAY !

GWはいかがお過ごしでしたか?
「王妃の紋章」観ました。我看電影「滿城盡帶黄金甲」!
 中国語講座も平成19年度の3期分が修了し、例によってお食事会を行いました。今回は小立野にある「華龍飯店」にて。このお店は中国人スタッフがいて、ちょっと中国語のレッスンをさせてもらったり、、、あ、「香酢酢豚」はおススメですよ〜!と、それはさておき。話題が中華電影のことで盛り上がり、「王妃の紋章」の話も出ました。


 
 と、いうわけで、観てきました「王妃の紋章」。張芸謀監督、メジャー(?)
3作目にして、やっと彼らしい作品が撮れたんだと思いました。やっぱ、この監督の鞏俐は最高!制作費50億円すべてを彼女に捧げたかのような、挙げ句に華流ポップスター周杰倫に「母上、私の力が及ばず、許して下さい」と言わせて果てさせるに至っては、もう絶句モンでした。女であり母親なら、、、これも、もしかして理想の結末かしら。おかげさまで、このところの春の鬱々とした気分がいっぺんに吹き飛んじゃいました。罪悪感なき破滅のドラマに清々しさを感じてしまったのは私だけ?
 しかし、10世紀頃の中国の王朝を舞台にした、ギリシア悲劇のような、シェイクスピア悲劇のような、でもその実「家政婦は見た」的なテイストの極上のエンターテイメントに、200%満足はしたものの、もしかして、北京オリンピックの開会式の展開もこんなだったらどうしよう?とひそかに恐れている私です。いや、マジで、、、。
 国際的には、大問題に発展してしまった西蔵事件も、中国当局にすれば「それが?」と済まされてしまいそうでしょ?広場を埋め尽くす死体、それをさっさと片つけて、血を洗い流して、次の瞬間には何もなかったように祭りの準備をマニュアル(規格)通りに進めていってしまうシステムって、私にとっては戦慄以外の何物でもないんですが、、、、監督は、それを善いとも悪いとも言ってないところが、また無気味。



 前線から帰還した傑王子を迎えて、母后(mu hou)が「Ni_辛苦了」と抱き寄せる。「還不辛苦」と息子は答える。日常よく使われる日本語の「ご苦労様」を中国語でいえば「Ni辛苦了」らしいんだけれど、実は、挨拶程度の軽い言葉じゃないのかもしれない。字幕では「辛かったでしょう・・・・」「何でもありません」みたいに訳されてました。このやりとりを見て、「Ni_辛苦了」は、シリアスな場面にこそふさわしい言葉なのかしらと思いました。そういえば、中国語圏発のドラマでは、「Ni_辛苦了」なんて、そうやたら出てこないですね。

 さて、中国の時代劇でこれから公開される話題作といえば、ジョン・ウーの「RED CLIFF」 何と!「赤壁」じゃないっすか〜!!中村獅童も出演だったかな。私の(って、、)周瑜は、梁朝偉か、、、(ちょっと不満だったりして、、、でも周潤発よりマシかも)で、諸葛孔明が金城武ですと(これはちょっと美味しいかも、、)長江の空を赤く染めて燃え上がる船団!「男たちの挽歌」の世界が再び〜ですかね。
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今年のお花見
皆さんは、お花見に行かれましたか?
今年は、開花時期とお休みがうまくかみ合って、いつもは行ったことのないところへ出かけました。と、言っても、それほど遠くへ行ったわけではありません。




かねてより、、、気になっていた「上山田のしだれ桜」として知られている、宇ノ気・上山田地区にあるしだれ桜を見に行きました。山側環状線から、8号線に入って、狩鹿野で159号線に下りて、能瀬方向に戻り、狩鹿野南交差点を左折して、JRの線路を越えて、「しだれ桜」と書かれたピンクの幟伝いに車を走らせると、古墳のような山に沿った集落の中に入ります。
公園の中にあるしだれ桜と勝手に想像していたのですが、その桜の木は、個人のお宅の敷地内で、上品な立ち姿で、私たちを迎えてくれました。少しだけ微笑んで。そう、樹齢100年をこえるこの貴婦人のような桜は、実は病を抱えていました。先日の新聞の記事を目にした時は、まるで、もう絶望的な印象だったのですが、ちゃんと美しい花をつけて満開時期を待っている姿を目の前にしてとりあえずはホッとしました。そこに集った人たちは、まるでお見舞いにやって来たかのような口振りでそれぞれに、桜を見上げながら愛おしんでいました。

このしだれ桜は、ナラタケ病という土壌伝染性の病気に罹っています。ナラタケ病は、根が病菌に侵され、徐々に樹勢が衰える症状を呈し、やがては全体が枯死する病です。現段階においては、この病気に対する有効な治療方法は確立されていません。




目の前に広がる田植えの準備中の田を指して、向こうに、ビオトープがあるからと教えられて、メダカの学校を見るのもいいかナ、と思い歩きました。そこから、振り返って眺めた桜が、これまた「あっ!」と息を止める存在感でした。裏山にも近所にも育っているしだれ桜と、山の高いところに咲いている山桜を従えての堂々とした姿は、まさに「来迎図」でした。



すっかり桜浄土に魅せられての帰り道、ココロの中にいつまでもうぐいすが啼いていました。


●●かほく市指定文化財「しだれ桜」●●
 明治28年(1895年)喜多毛15代善兵衛が、兼六園より種を持ち帰り現在の場所に植えたものである。しだれ桜は観賞用として栽植される落葉高木であり「ウバヒガン桜の一変種で別名「いと桜」ともいわれる。昭和46年9月20日、旧宇ノ気町の天然記念物に指定された。(かほく市教育委員会指定)
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