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2009.04.05 Sunday
蘭亭序
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と、言ってもJIE王子のアルバム「魔杰座」の中に収録されている方文山作詞の中国風歌曲「蘭亭序」です。 “月下門推 心細如Ni脚歩砕” つまりは、ラブソングなんだけれど、こんな具合に古典的な言葉で語られると、つい引き込まれてしまいます。扉を開けて、そっと秘められた物語の中に忍び込むみたいな、、、、 “真跡絶 真心能給誰” 王羲之の「蘭亭序」真筆こそは、唐の太宗が奥津城深く持って逝ってしまったという話で、現在私たちが目にすることのできる「蘭亭序」はその写本にすぎなくて、さすれば、本物の「蘭亭序」を求めるのは人情。 幻の「蘭亭序」の真筆を 手の届かぬ女人 への思いに託して、、、いや、その逆かな? “若花怨蝶 Ni会怨着誰” 容姿や香りや微笑みよりも、人を迷わせ悩ませるのは、それが虚であれ実であれ佳人の溜め息や涙。 “無関風月 我提序等Ni回” 曲のクライマックス、特に何度も繰り返される“無関風月”。 “風月”に託される意味は広いです。この歌の主人公は、とにかく、ず〜っと、いつまでも彼女を待っている、蘭亭序だから「帰りを」待っている。こんな解釈でいいのかしら。 “我等春雷 来提醒Ni愛誰” でも、実際のところ、どんな彼女なんだ? “行雲流水”“月下門推”“牧笛横吹”“夕陽餘暉”“弾指歳月”“青石板街”“人雁南飛”“掬一把月”“縫繍花靴”“花怨蝶” 等等、漢詩や禅語に登場する言葉が散りばめてはいるけれど、これは、つまり、見て聴いて、私たちは神秘的な世界へと誘導されてしまってるんじゃないですか? だから、彼女は観念的な存在で〜、、、、これぞ、方文山風の時空を超えた愛の世界! 彼自身は、「転生」を信じているわけじゃないけれど、「浪漫的」なのでこういう世界を描くのだ、というような事を著書に書いていました。でも、ロマンチックこそ、過去の歴史の世界と現在の私たちを繋ぐ架け橋ですから。 |
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