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2009.04.05 Sunday
レスリー
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4月1日、レスリーの6周忌、7回忌でした。ニュースを聞いた時は、「うっそ〜!」日が日だけに、、、でも、悲しい事実でした。現場だったホテルの前には、この命日も多くの花束が供えられたそうです。「飛び降り」という手段で、この世に別れを告げた彼、その内面は誰にも分からないままです。
あの頃のアジアといえば、SARS騒動でパニック状態でした。昔見たAIDSを取り上げたビデオドラマ「And band is going on」(だったかな〜?タイトル憶えてないです)で、舞台監督を演じたリチャード・ギアの表情を思い出します。「Party is over‥‥」そう呟きながら、ビルの窓から通りを見つめるシーンでした。なぜか、そのシーンがレスリーと重なってしまいます。 私は、特別にレスリーのファンだったわけでもないのですが、彼の演ずる虚無的なキャラクターには惹かれました。思えば、あれは演技じゃなかったんだ〜とさえ感じます。どうして、誰も彼を救えなかったのか?どうして彼は誰をも受入れなかったのか? 私は、どちらかといえば、「チャイニーズゴーストストーリー」や「金玉満堂」「流星話」のレスリーが好きですが、やはり、危険なキャラクターには誘惑されてしまいます。「欲望の翼 阿飛小伝」の旭弟には、目眩がしました!あれだけ「ヤな奴」を演じながらも、抵抗できない魅力! その後、彼は香港芸能界を引退するのですが、2年後くらいにカムバック。香港返還へのカウントダウンとともに、香港映画界のテンションはアップし続け、アジア映画が世界の注目を集める様になり、そんな中でレスリーは多くの話題作、問題作に出演しました。陳凱歌の「覇王別妃」「風月」、王家衛の「東邪西毒」「ブエノスアイレス」、、、、ここでのキャラクターがレスリーを支配してしまったのかもしれないと思うのは、私だけかしら、、、 きっとピーター・チャンやバリー・ウオンの映画ばかりに出演してたらあんな事にはならなかったかも〜!そりゃ、陳凱歌や王家衛のレスリー作品は偉い!と思いますけど。 1999年だったか、東京国際フォーラムでのレスリーのコンサートを見ました。そ、レスリーは俳優である前に歌手だったのでした!映画「ブエノスアイレス」の撮影を途中で切り上げてのツアーだったはず。赤いハイヒールが話題になってました。あのステージで、多くのファンの握手に応えながらレスリーは何を思ってたのでしょうか? |
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