TAMAKO 的 HOLIDAY !

GWはいかがお過ごしでしたか?
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GWは読書三昧
この連休は、特に遠くへ出かけるでもなく、別所へは3度も竹の子を買いに行ったくらいで、読書で過ごしました。読んだのは、「カリギュラ」と「歴史読み枕草子 - 清少納言の挑戦状」。どちらとも、没頭してしまいました。

「カリギュラ」は、連休前に蜷川幸雄演出版の舞台のDVDを観て面白かったので、戯曲本も読んでみたくなったのでした。とにかく台詞の一つ一つが、ステキ!カリギュラって、その甥のネロと並んでローマ帝国最悪の皇帝と思われてますもんね。まあ、その災厄ぶりの茶番(!)と絶望ときたら、現世をそんまんま映したようで、う〜〜ん、、と唸るしかない。



「歴史読み枕草子 - 清少納言の挑戦状」(三省堂)の方は、著作者が職場の人のお姉様で、拝読した本です。私が、最初に買った古文の参考書が「枕草子」でした。平安貴族の生活の中での美意識を描いた随筆と、思っていたのですが、その叙述が必ずしも時系列に沿っていない!というのはとても新鮮な驚きでした。




冒頭近くの第六段「大進生昌が家に、宮の出でさせ給ふに、、、」や第七段の翁丸が登場する「うへに侍ふ御猫は、、、」なんていうのは、中宮定子(この頃は皇后)が、実家の没落や多くの不幸に見舞われての晩年の頃の話だなんて、本当にびっくりしました。こういう叙述のまま、回想録として、映像化すると、洒落たフランス映画のようになりそうですね。著者も書いている通り、第九十一段の雪山のエピソードの裏で取り図られている帝と定子の逢瀬は、そうと知れば、スリリングだし。
この本に出会って、あらためて、「枕草子」を読み直したい気分です。
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